中国の外貨準備高の下落はすでに3兆6500億ドルに下がった。

2014年第1四半期以来、中国は外貨準備高を積極的に増加させておらず、これまでの四半期に770億ドルだった準備高の伸び率と比べて、情勢は著しく変化している。2014年6月末に記録的に4兆ドルの大台に近づき、その後は縮小し続けた。

昨年上半期に過去最高を記録して以来、中国の外貨準備高は下落している。中国人民銀行がこのほど発表したデータによりますと、7月末現在、中国の外貨準備高は3兆6500億ドルに減少し、3カ月連続で減少した一方、金準備高は31億6000万ドルから592億3800万ドルに減少したということです。

2008年の国際金融危機以来、中国の外貨準備高は急速に増加し、2014年6月末に記録的に4兆ドルの大台に迫り、その後、縮小し続けている。今年第2四半期、中国の外貨準備高は第1四半期より400億ドル減少し、4四半期連続で縮小したため、記録以来最も長い四半期連続の下落週期となる可能性がある。

中国金融40人フォーラムの高級研究員で元外貨局国際収支司長の管濤氏によると、外貨準備高の低下は、過去1年間、ドル相場が国際市場で強くなり、外貨準備高の非ドル資産がドルに換算され、外貨準備高の帳簿価値が低下したためだが、これは真実の損失ではない。もう一つは、期間中の資本流出による外貨準備元本の実際の減少で、2014年第3四半期から2015年第1四半期までの累計は1092億ドルに達し、同期の外貨準備残高は2632億ドル減少した。

管濤の分析によると、外貨準備高の実際の下落は、国内経済の「3期」の重畳、国際経済の動きの分化、FRBの通貨政策の正常化を背景に、2014年第2四半期以来の人民元為替レートが片側の動きから双方向の変動に転じるにつれて、国内機関と個人が貸借対照の通貨構造を最適化し、外貨預金と対外資産を増加させ、外貨貸付と対外負債を減少させる必然的な結菓である。

2014年第1四半期以来、中国は外貨準備高を積極的に増加させておらず、これまでの四半期に770億ドルだった準備高の伸び率と比べて、情勢に著しい変化が現れていると指摘している。中国が外貨準備高を大規模に構築した時代は明らかに「過去形」になった。